2006年 釜石悔釣記


思えば昨年も一昨年も、釜石まで行ってサバを釣らずに帰ることなど皆無であった。
一昨年はちょっと小振りではあったが11本。昨年は2度出かけて40センチ大が12本と10本。
ならば今年も釣れるだろうと、親父と仕掛けの打ち合わせなどし、二人して意気高揚と出発した。
昨年は祝日で堤防も人でごった返していたため、今年はスケジュールを調整して平日の釣行。
思わぬ通勤ラッシュにまごつきもしたが、朝8時過ぎに無事堤防に到着。誰もいない堤防に竿を出した。

前々日の嵐の影響か、打ち寄せる波は結構高く、潮も濁り気味であった。
海面を覗き込むと、去年はうようよといたカタクチイワシの群れが今年は全く見当たらない。
コマセを撒いて魚を寄せるも暫らく手ごたえなし。と、とりあえずまだ朝も早いことだし、気長に待つことにした。

暫らく待って、お握りなどつまみ、お茶をすすっていると漸く魚信。どうやら小魚の群れが近づいてきたようだ。
アタリを待って釣り上げてみるとカタクチイワシのはずが、なんと"チカ"である。チカとはワカサギの海水魚版の小魚で、
通常体長8〜10センチほどであるが、私が釣ったそれはなんと18センチ!あらま!
コマセを切れ目なく撒いていくと、忽ちのうちにチカの入れ食いとなり、海水を張ったバッカンが溢れんばかりとなった。

早速これをエサにして、サバ釣り開始!堤防には次第に近隣のおっちゃんたちが集まり、
思い思いの場所で竿を出している。すると、隣のおっちゃんがいきなりサバを釣り上げた。
ウヌレ、負けてはおられぬゥ〜とこちらも仕掛けを流すも、ちっともアタリがみられない。
どうやら今年はあまりサバの群れは廻ってないようである。ならばコマセを撒いてサバを寄せるしかあるまい、
と思ったがこういうときに限って遠投用のコマセかごを持ってきてないとくる。あな口惜し。

そのうち何やらひとりでゴソゴソ独自の仕掛けを作っていた親父の竿が、弓なりに曲がった!
タモタモ! 小魚用の仕掛けそのままではラインが切れる恐れがある。タモ網を持って駆け寄り海面に差し入れ、
その小振りなサバを取り上げた。ウーンやっとか。でもチッチャイなー。やっと30センチくらいか。
気を取り直してサバ釣り続行。ウキ下を調製し、タナを探るも、全く持ってアタリがなくなった。
そのうち竿をただ持ってるのにも飽きて、チカ釣りに専念する。
こちらはとりあえず、面白いように釣れた。

チカばかり何十匹も釣って午後3時、コマセが尽きたので撤収を決意する。
何しろ帰宅したらそのまま一関に出て仕事に行かねばならん身の上である。ま、仕方ないですな。
サバは親父の手で三枚に捌かれ、チカは天ぷらに。味噌煮も天ぷらも美味かったけどやっぱり何か物足りない。
そう、あの竿を弓なりに曲げ、縦横無尽に暴れるサバを引っこ抜く快感が皆無だったから。

リベンジじゃあ〜 そう心内で叫びながらひっそりと竿の手入れをする私であった。

聞けば今年の釜石港はやはり例年のようなサバの爆釣はみられず、イカの釣果も芳しくないと言う。
地元漁師のおっちゃんによれば、まだ海水温が高いようだとも。ならばこれからもまだ、サバの爆釣のチャンスはある、
ということだろうか?いずれにしても今月中に1度、来月雪が降る前にもう1度くらい行って見ねばならぬ。
リベンジじゃあ〜ッ ともう一度叫んだところで、新たなるサバ仕掛けの改良に余念のない私であった。




(11/06 06')