FIAT500 グレートブルーバージョン 中編




さて、前回の作業から引き続き、今回も先ずはタイヤの複製作業から。

ゴム質材料(防水材のシリコーンシーラント)によるタイヤの複製は、同じくシリコンゴムである
"型"からの離型を、如何に確実に行うかがキモである。
しかもシリコンシーラントはその用途の性質上、接着力がハンパねェ〜モノであるからして
(そうでなければ防水の意味がない)、離型剤の選択を誤ると、せっかく出来上がったタイヤが
二度とシリコン型から剥がれないという、まるっきりナニやってんだか判らない状況を作り出してしまうのだ。

今回、数度に及ぶ離型剤テストを経て、漸くベストな離型剤を発見し、どうにか満足出来る
複製ゴムタイヤを作ることが出来たので、先ずはそれを御覧頂こう。



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前回作ったタイヤのシリコン型。この上からまたシリコンを流す。




完成したシリコン型。3つのパーツからなり、確実な成型と型
離れを考慮した上で、最も効率的な型をレイアウトした。
使用する離型剤はコレ。機械の潤滑に使う”グリース”である。
他にも床用ワックスなどをテストしたが、コレがいちばん!
グリースは”ペイント薄め液”と呼ばれるペンキ溶剤で希釈し、
ボトル式のエアブラシで薄く均一に吹き付けておく。
今回はフィアットのタイヤの他に、他のモデル達のタイヤも同
時進行で複製していく事にする。薄く離型剤を塗布した。
使用するシリコーンシーラントはこのようなペースト状になって
いる。小さなパテヘラを用い、少しずつ型の盛り付けて行く。
タイヤの成型面に、薄く盛り付けたところ。一度に厚く盛ってし
まうと、粘度が高いのでエアーを抱き込んでしまうのだ。
タイヤの心棒型を装着して、さらにシーラントを盛り付ける。フ
タの設置面にも盛って重ね合わせ、むぎゅーと押し付ける。
スキマからはみ出したシーラントはヘラで掻きとっておき、この
ままシーラントの硬化を待つ。この季節なら一昼夜くらい。
2日ほどおいて、恐る恐る心棒の型を外してみる。離型剤が
良く効いているせいか、驚くほどすんなりと外すことが出来た。
フタを剥がすとこんなカンジ。はみ出したシーラントはバリとなっ
て引っ付いてはいるが、これは千切り取ってしまえば問題なし。
完成したタイヤ2種。左はタミヤのもので、右がGSIクレオス。
バリは多いが、成型は良好のようだ。苦労したかいがあった。
同じく型を作ってウレタン樹脂で複製したホイールをあてがっ
てみる。同じフィアットの模型でも、ホイールサイズが異なる、。
GSIクレオスのほうはどうやら10インチホイールのタイヤらしく、
タミヤのミニクーパラリーの10インチホイールとドンピシャ。
で、こちらは日産マーチのタイヤを複製したもの。オリジナルの
サイズが175/50R13とかで、超扁平タイヤだったが・・・。
オリジナルのホイールを入れてみると、何とかそれらしく見え
てヨカッタ。離型剤が付着していて少々キチャナイが・・・。
こちらはスズキジムニーに付いていたタイヤの複製。独特のト
レッドパターンもくっきりと再現できている。
コレもホイールを入れてみる。サイドウォールのロゴもキレイに
再現できているので、バリさえ取れば原型と遜色ないだろう。
タイヤの複製は目途が付いたので、続いて窓ガラスのパーツ
を改造しよう。これは一体型の、キットのオリジナルパーツ。
本来こうやって裏側から嵌めこんで接着すれば終了なのだが、
映画を確認するとフロントガラスが可動式になっているようだ。
このままではフロントガラスが固定式になってしまうので、”ヒー
トプレス”という技法でガラスパーツ自体を複製することにする。
まずはガラスパーツの上からいきなりパテを盛ってみた。これ
を整形してヒートプレスの原型にする予定。
ガラスパーツを外して、パテを盛った部分を紙ヤスリで削りた
おす。最初は#240くらいの目の粗いヤスリを使用。
パテ面の凹凸がまだ激しいので、凹んだ部分にまたパテを
盛り、硬化したらまた紙ヤスリで平面を出す。
同じ作業を繰り返し、紙ヤスリの番手を徐々に細かくして、最終
的にパテ面の表面がツルツルになるように仕上げるのだ。



あう〜ッ、 今回もここで時間切れ。
今回は仕事その他で忙しく、なかなか時間が取れなかったなー。
次回はヒートプレスの実際を御覧頂こう。




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