インターセプター ver.RW 前編






映画好きなら作品に登場する関連商品や、フィギュアなどに関心を持たれる方も多いだろう。
例えば壮大なスケールで全6編で展開される「スターウォーズ」では、
精密なフィギュアからペットボトルに付属する食玩に至るまで、はたまたプラモキットで作る、
ミレニアムファルコン号や、X- ウィングなどなど、実に様々なアイテムを手に入れることが出来る。

クルマの模型の世界でも、「バックトゥザフューチャー」に出てくるデロリアンが発売されているが、
面白いのは各パートごとに異なるバリエーションが展開されていることだ。
「バックトゥザフューチャー」はパートTからVまでが公開されているが、それぞれの時代設定に応じて
クルマが逐一改造されており、同じデロリアンでもその細部が微妙に異なっている。
模型の方でもそれらは忠実にトレースされており、実に4種類のデロリアンから、
作りたい模型を選択することが出来るのだ。

現在取り掛かっている「マッドマックス」に出てきた"インターセプター"は、
実は2作目の「マッドマックス2」(原題は『ロードウォーリアー』)の冒頭のシーンに、
少しだけ出てきたヤツを模型化したものだ。
この映画を良く御覧になっている方なら、"黒いスーパーチャージャー付きのインターセプターなら、
1作目にだって出てるじゃーん"、とお思いだろうが、
実は2作目に至るまでにトランク回りやリヤウィンドウを取っ払って、ガソリンの増設タンクを追加したり、
助手席を取っ払って"ワン公"用のシートを付けたり、自爆用のスイッチを付けたり、
まー、ありとあらゆる改造が施してあって、とても同じクルマとは思えない様相を呈しているのである。

また2作目においては、冒頭のカーチェイスシーンで追突した衝撃で、フロントノーズが大破、
内臓式の四角いライトや、ラジエターがコンニチワしているのが映像から見て取れる。
その後はご存知の通り、クラッシュしてひっくり返って爆発炎上。痛ましい最後を迎えるわけであるが。

今回、この模型を作るにあたり、いくらなんでも冒頭のチョットだけ登場した車を、
組み立て説明書通りに作ってもオモシロクないと考え、出来ればカーチェイス後の
フロントがクラッシュしてぶっ壊れ、オマケに砂やホコリ、泥にまみれた状態を再現してみたいと思い、
ネットで資料などを漁り、製作の段取りを考え、作業を進めているところである。

さて、前回の作業からは、引き続き、パーツのシリコン型を山ほど作っては複製を繰り返し、
何とか1台分のパーツの複製を完了させた。
今回はこれを仮組みの段階まで仕上げ、下塗りとしてプラサフ(プライマーサーフェイサー)を塗布。
更にパーツの整形を進めて、今後1ヶ月かけて完成まで持っていきたい計画である。





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また再びのシリコン型製作。これで終わりかと思いきや、まだ足りない・・・。




右側二つが複製直後のシートのパーツ。これに付いているバ
リを取り、整形して組み上げたのが左のパーツ。
何とか基本的なパーツの全てを複製し、整形を終えたところ。
まだ細かな整形が山ほど残っている。ひとつずつ処理しよう。
ルーフに付いたフィンの形状がいまひとつ。原型の抜きの関係
上こうなっているが、実車とは全く違うので加工する事にする。
先ずは裏側にウレタン樹脂を充填し、フィンを裏打ちしておく。
ボディと同じ材質なので、密着性は良好。平らに均しておく。
そしてフィンを実車同様に削り込んでみる。実車では別パーツ
なので、それらしく見えるように薄く削りこんでみた。
こちらはシャーシのパーツ。強度の関係上かモールドが埋ま
ってしまっているので、こちらもそれらしく削り込んでみよう。
不要部分を切り出してしまいたいが、あまり力を入れてナイフ
で切り込むと割れる可能性があるので、ドリルで穴開け。
さらにドリルで穴を繋いで不要部分を取り去り、バリをナイフで
加工、ヤスリ掛けが終ったところ。ラジエターが良く見える。
続いてシャーシとボディの隙間を埋めてみる。ポリエステルパ
テを盛るのだが、ボディとくっつかないようにグリスを塗っておく。
隙間にポリエステルパテを充填した。ボディとタイヤハウスの
隙間を無くし、さらにタイヤハウス上にもパテを盛った。
パテが硬化し、ボディから引き剥がしてヤスリで整形したのが
コレ。次回以降の作業で、ボディ前面を切り取る予定なのだ。
再びボディにシャーシを組み込んでみる。エアーインテークの
穴もカタチがグダグダだったので、パテを盛って整形し直した。
で、一通り仮組みが終わったところ。接着には後で剥がせるよ
うに、少量の瞬間接着剤を使った。タイヤはゴムではないが・・・。
シリコーンシーラントによるゴムタイヤの複製は、今もテストを続
けているが、なかなかキレイな複製が作れないでいる。困った。
遠目に見ると、複製樹脂だけでよくここまで出来たナーと思う
のだが・・・。細かく見るとアラが目立つ。後で加工するベし。
唯一オリジナルのパーツを使うのがこの増設タンク。ロードウォ
ーリアーにしか付いてないパーツなので、この模型のみ使用。
そりでは再びバラして塗装準備に入ろう。それぞれが塗装しや
すいように、持ち手をつけておく。レジン用プラサフを用意。
タイヤ付きで複製したホイールは、爪楊枝に両面テープを巻いて
固定。となりのホイールはジムニーのもので、改めて複製した。
プラサフの塗装が一通り終了した。だがモノが複製の場合、こ
のまま上塗りに入れるケースは少ない。更なる研ぎ出しが必要。
ボディはせっかく塗ったプラサフを、全て研ぎ落とすつもりで研磨
する必要がある。ウレタン樹脂特有の巣穴を埋めないとイカン。






今回は写真が少ないが、実は仮組みに至るまでには、嘗て無いほどの時間を注ぎ込んでいる。
シリコン型はその特性上、複製品にバリや多少の歪みを発生させ、ウレタン樹脂に付き物の巣穴
もかなりの量となるので、パーツをひとつひとつ、丁寧に整形する必要があるからだ。

今後、更に時間をかけて、クラッシュしたノーズ部分の再現、ライトレンズ等の調達、
そしてボディの細かな整形と、砂埃まみれの塗装の再現など、作業を進めていく予定である。
そして次には「マッドマックス1」に出てきた、主人公「マックス」の乗る黄色いインターセプター、
同僚のループとチャーリーが乗っていた黄色いパトカー、グースが乗っていたバイクなどなど、
どんどんその仲間を増やしていければ、と思っている。





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