複製作業のカンドコロ






さて、今回はシリコン型による複製作業の上級編とも言える、車のボディの複製に取り掛かる。
なにせ初めての作業であるので、予め作業の手順等を推考し、型の分割やレイアウトなどなど、
これまで考えてきた様々なアイデアを更に煮詰めて熟考し、実行に移してみる事にする。

さてはて、どーなることやら・・・・。



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今回使用するモデルはこちら。映画『マッドマックス』のインターセプター。




スケールサイズは一般的な1/24なのだが、なんかやたらと
デカイ気がする。製作する型もデカくなりそうだ・・・・。
2ミリ厚のアクリル板を切り出して、全体が入る大きさの型枠
を製作。ちょっとデカ過ぎたかなあ。 シリコン足りるか!?
型枠内にボディをひっくり返して固定し、粘土で土手を作って
いく。ボディの窓はマスキングテープで厳重にふさいである。
中央の粘土の棒は、複製時の湯道になるところ。ここからウレ
タン樹脂が流れてボディのカタチを形成していくのだ。
2層に分けて第1段階のシリコンを流す。予め不要のシリコン
型をブロック状に切り出して置き、シリコンに沈めてみる。
第1段階が硬化したところ。その都度不要なバリはカッターで
切り取っておく。次の型の接合部には床用ワックスを塗る。
第2段階のシリコン型の準備。粘土も板状に切り出してから
積層し、ヘラで撫で付けるようにして壁を作っていくとイイ。
フロント、ボンネット裏の造形。スーパーチャージャーの穴と、
フェンダーの外側で内型を保持できるようにレイアウトした。
リアはトランクの穴を介して、内型と外型が直接接する仕様と
した。第1段階の型に接する部分は大きく切り欠いてある。
そりではシリコンを流してみよう。シリコンは50グラムずつ、
その都度計量して硬化剤を入れ、攪拌して流している。
フロント側もこのようにシリコンを流し、大きめのシリコンブロッ
クを沈めてみた。この後更にシリコンを流す事になる。
第2段階のシリコン流し、終了間近。完全硬化には半日ほど
掛かるので、このような型取り作業はもの凄く時間が掛かる。
ここで一度全ての粘土を取り去り、ボディをオモテから見てみ
よう。オモテに回りこんだシリコンは、慎重にトリミング。
さあ、改めて第3段階のシリコン流し。湯道の粘土は取り去り、
代わりに同じ太さの、ポリエチレンの漏斗を差し込んでおく。
第3段階のシリコン流しが完了。両サイドにアクリルの板を渡
し、ホイールアーチからのハミダシ量も左右対称にしておく。
外型は一体成型で作るので、内型の底は出来るだけフラット
にしておきたい。シリコンを流して微調整を試みる。
さて、いよいよ最後になる第4段階のシリコン流し。テールエ
ンド部に粘土の壁を作り、全てがフラットになるように調節した。
内型の全てのシリコンが硬化したところで、いよいよ粘土を剥
がしていく。狙い通りのカタチになっているかどうか、チョット心配・・・。
粘土を剥がすと、フロントマスクがコンニチワ!。ここまで作る
のに約1週間。ここまで時間かかったけど、上手くいきそう!
んだば、ボディサイドの粘土も剥がしてみよう。パーティングラ
インも、けっこうキレイに出来ているんでないの!?
ボディは粘土のアブラでベトベトなので、ティッシュで磨いてキレ
イにする。更に模型用のワックスで磨き込み、ツヤツヤにした。
このまま外型を一体成型した場合、上手く型抜け出来るかど
うか想像力を働かせてみる。多分だいじょんぶだんべ。
さて!いよいよ外型のシリコンを流すゾ!内型シリコンの露出
面にワックスを塗り、乾いたら擦り込んで更にワックス。
今度はシリコンを100グラム作り、気泡が生じないように細く
引いて1層目を流す。コチラも何層かに分けて流すのだ。
3層目まで流したところ。シリコンは流動性があるので、なか
なかボディ表面にシリコンが止まってくれない。この解決策は・・・
ガーゼの細切れを要所要所に張り付け、そこにシリコンを含浸
させるように流していく。4層目にして漸くボディ表面が終了。
このまま新しいシリコンだけを流すと、シリコンがいくらあって
も足りないので、不要な型をミジン切りにしたものを用意。
これを硬化剤を入れたシリコンに入れて混ぜ合わせ、ボディ上
からモッサリと盛って行く。結局シリコンは足りなかったが。
さて〜、感動の瞬間!いよいよ型から原型をホジクリ出す。
せっかくの型を壊さないように、慎重にペリペリと剥がしていく。
多少のチカラワザも用いて、なんとか外型からボディを剥がす
ことが出来た。モールドがキレイに抜けているかなー?
かなりてこずったが、なんとか内型も壊さずに取り出すことが
出来た。モチロンこのまま一体で剥がせたわけではないのヨ。
こうやって分割することで、なんとか剥がすことが出来たのネ。
そのためにさんざん苦労して内型を分割式にしたのサ。