塗装ブース製作 〜前編〜 その1



モノつくりに塗装は不可欠である。まして模型ならなおさらに。

子供の頃作ったプラモデルは、殆ど全て筆塗りで仕上げたものだったが、さすがにその出来栄えは上手には程遠く、
いま、手元に残っているものを見ても、どこもかしこもボロボロで、飾る気にもなれぬシロモノばかりである。
中学生の時、初めて自分で缶スプレーなるモノを購入し、使ってみたが、やはり技術が追いつかなかったせいか、
当時作った、1/12 タミヤのポルシェ934ターボは、とても満足の行く出来、とは言えなかった。
かつての"スーパーカーブーム"、"ガンプラブーム"の洗礼を受けたワタシは、成人してからも
プラモ熱が醒めることは決して無いが、現在は道具も良くなり、キットの出来も飛躍的に良くなっているので、
今こそが、一番の楽しみ時ではないか?とさえ思うようになっている。  さあ今だッ! 作れ!作るのだッ!
ワタシは自分のココロに忠実に生きるべく、今も指先をガシガシ動かし続けているが、作業を続けるうちに、
その作業環境に、少々の不具合が生じてきた。
現在、塗装はその殆どをスプレー塗装、なかんずく"エアブラシ"を用いた塗装に依存しているが、
困った事にこの塗装法、塗料を圧縮空気で噴出す塗装のため、あたり一面に塗料が霧となって飛び散り、
今までも、換気扇を用いてその霧を屋外に排出する工夫を凝らしてきたものの、どうにも効率が悪く、
サーフェイサーを大量に吹いた日にゃあ、部屋中がマッチロケのケッケになってしまい、後の掃除がエライ大変なことに
なってしまうのであって、"こりゃあなんとかせにゃあならん"とずっと考えていたのであった。
つまり、暖かくなって作業を再開する前に、先ずはちゃんとした塗装ブースを作ろう!てなワケである。

雑誌やカタログを見ると、既に製品として『塗装ブース』なるモノが売られていて、1万5千円前後投資すれば、
簡単に手に入りそうなシロモノではあるけれど、このワタシが"ハイ、そうですか"と言って素直に購入するワケは
モチロン無く、取り敢えず現在手持ちの部品の組み合わせだけで、
何とか満足いくものを作ってみようじゃないか!ってなわけなのである。



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最初は、作業部屋の一角に換気扇を設置していた。



吸気装置(?)を外すとこんな大穴が
開いている。
この穴を利用して、壁に換気扇を設置。
ところがあまり換気効率が良くない。
そこで塩ビのパイプを配し、換気扇を手元
まで引っぱり、暫らく使ってみた。


塩ビ管を直角に配し、換気扇後部を絞って
排気孔に繋いでいたが・・・・。
今ひとつ使用感が良くない。換気扇も大きす
ぎ、作業スペースが限られる。
そこで、思い切って塗装ブースの新規製作
を試みる。先ずは、使ってたヤツをバラす。


今回はより小型化のため、換気扇の
代わりに、電気設備用のファンを使用。
200ボルト仕様だが、なんとかなりそうだ。
テストで使った配線のハンダを溶かす。
続いて排気ダクトの改造。接着剤だらけ
で汚いが、なんとか再利用してみる。


塩ビのエルボとプラ板を外すことにする。
ダクトの形状を活かし、構想を練る。
置き方を変え、後部に当たる部分に穴
を開ける。ここにエルボを繋ぐつもり。
サークルカッターでは歯が立たないので、
ハンダゴテの先をナイフに換えて、溶断。


板厚があってケッコウ大変だったが、
なんとか開孔出来た。
塩ビのエルボを繋いでみる。アタリの悪い
ところは、ナイフでサクサク削る。
排気漏れがあると排気効率が落ちるので、
しっかりと溶かし付ける。


電動ファンを設置してみる。これをどうやって
ダクトに固定させようか?
とりあえず、電気の配線が無いのでそちらか
ら。TVブースターの配線を再利用。
ファンにはスイッチが無いので、中間スイッチ
を設置することにする。


配線を切り揃え、新たに皮むきして接続金具を圧着。容量も合わせてある。
ショートして火災にでもなったら困るので、
結線は専用工具で確実にやっておく。
スイッチボックスにネジ止め。短絡箇所が
ないか厳重にチェックしておく。


コンセントから中間スイッチまでが完了。
この先をファンに確実に接続させれば終了。
ファン接続部は要ハンダ付け。ショート防止
に収縮チューブを被せることにする。
ハンダ付けは後から行うため、取り敢えず
接続部をハンダメッキしておく。(予備ハンダ)