DIYな日々〜前編〜


近頃やたらと忙しい。

一番の原因はヒルマのシゴトで部署換えがあり、既にその準備段階で余裕もヘッタクレも無くなってしまい、
自分自身の仕事の引継ぎからヒトサマの仕事を引き継ぐところまで、テンヤワンヤで、
そりゃもう大騒ぎサってなもんだったのである。
去る人もあれば、入る人もあり、その分の負担を全て背負い込まにゃならん上に作業内容まで増えてきている。
ところが私としては、ヒルマの仕事はなんとしても5時までに終らせねばならんのである。
残業稼ぎなんぞクソックラエなのである。
エアロのレギュラーレッスンを頂いている以上、お客サマに迷惑をかけるわけにはイカンのだ。
この辺は兼業インストラクターの辛いところだが、それはさておき。

忙しくなればなるほど、気分転換、シュミの世界に没頭したくなるのもムベなるかな、ではないか。

休日(最近は土日のどちらかは必ずつぶれる)くらいはヒルマの仕事なんぞ忘れてしまいたいと思い、
平日のうちからその週末に何をやろうか考えるようになってしまった。


前回もちょっと触れたが、私は夜釣りの秘密兵器として、実は車を買ってしまったのだ。
ここ数年、自分の車を所有したことの無かった私であったが、父のお下がりのクルマも既に走行距離13万キロを超え、
車検に際してその費用は保安部品交換など相当な額になると思われ、
安全と安心を同額で買えればコレ幸いと思い、購入に踏み切ったのである。
なにせ売主は会社の同僚で、個人売買である。販売店は一切通してない。
名義変更や車庫証明も全て同僚にやってもらい、私はおカネを払うだけだった。

とにかく安いのだ。販売店の専門誌を見ると同程度の価格に出物が無いわけではないのだが、
その他手数料を上乗せした価格(いわゆる乗り出し価格)はこんなものではない筈だ。

しかも車検は取得したばかり。車検証が取れ次第、ネットで任意保険に加入しただけである。
車両保険(つまりその車の価値価格が分かる)もかけたが、9年落ちのくせに買値よりも10万円も高かった。

このクルマがなぜに「夜釣りの秘密兵器」かというと、それはそれ、ワゴン車だからである。
なんつったって8人乗りであるからして、荷物の積載能力もハンパでなく、シートを倒せばベッドにもなるのだ。
クルマの中で手足を伸ばして寝れる開放感は、かつて無かったものだ。

私はシートに大の字に寝てひとり悦に入り、ぼんやりとリヤウィンドウを見てふと考えた。
窓ガラスの多いその車に、前のオーナー(会社の同僚)はミラータイプのウィンドウフィルムを貼り付けていた。
それはあちこちスキマだらけでちとショスイのであるが、リヤウィンドウだけは何も貼られていないのである。
なんでも後ろが見えづらくなるとコワイとかゆうハナシなのだが、如何せんアンバランスである。
私自身はかつての仕事で、軽トラックから2トントラック、4トントラックに乗っていた関係で、
真後ろが見えなくとも全く恐怖感は無い。サイドミラーがあれば充分だし、それだけでバックも出来る。
コリャなんとしてでもリヤウィンドウにフィルムを貼らねばならぬ。
後ろから散乱した釣り道具や、エアロの商売道具を見られたらハズカシイではないか。

ウィンドフィルムはご承知のようにホームセンターでも売っているポピュラーな品である。
ただブキッチョな人が貼ったソレは、まるで120歳のばーちゃんのお肌の様であり、
ちょっとばっかしイタダケナイような気もする。
私もかつての愛車「スズキジムニー」に貼った経験があるが、キレイに貼ったつもりが端からはがれて閉口した記憶がある。
上手く貼るコツはイロイロあるらしいが、何とかキレイに貼りたいものだといそいそとサンデーに買出しに出かけた。

買う際にちょっと悩んだのは可視光線透過率である。つまり光をどれだけの割合で透過するのか。
割合が低ければ低いほど真っ黒になるわけだ。
私は車中泊のことも踏まえ、一番暗い3%を選んでみた。
勢い勇んで買って帰り、工具箱をひっくり返してゴムへらやパテへら、デザインナイフ、マスキングテープなど取り出し、
フィルムを窓にあてがってガラスの形状をトレースし、切り抜いていく。
フィルムから糊面についている透明な保護フィルムを少しはがして貼る位置の当たりを付け、
水をスプレーしながらすべての保護フィルムをはがしていった。

ところが、である。
ガラスがデカイせいで、保護フィルムがナカナカキレイにはがれてくれない。
そのうち糊面同志でくっつき始め、
こりゃイカンと思ってはがす方向にフィルムを引っぱったらそこからまっぷたつに裂け、
こりゃますますイカンといろいろいじっていたらますますグシャグシャのヨレヨレとなり、
私は両目に涙を浮かべながら、それでもなんとか全面にフィルムを貼ったものの、水やエアーの抜けが全くもって悪く、
表から見ると、まあ120歳とはいわんが85歳くらいのばーちゃんのお肌のようになってしまった。
おまけに運転してみると昼間だというのに後ろだけ深夜のようであり、後ろの真下を見るカーブミラーが全く見えんのである。
こりゃ全くもってカンペキにイカンと思い、後日の張替えを決意した次第。

先日漸くリベンジを果たしたが、今度は13%のフィルムを用い、保護フィルムは本体を貼る前に全てはがし、
かつ常に水を噴霧させながら水の表面張力を上手く利用することでどーにか成功させた。
あとは7枚のサイドウィンドウを残すのみ。これはまた後日チャレンジの予定だ。

DIYと言えば父の大工仕事も相変わらずである。

何せ毎日のことなので日に日に何かしら完成させている。
現在はかつてのガレージの木製シャッターを取り外し、壁と出入り口を完成させ、
その前にもうひとつフェンスを作って内側を工夫し、収納棚やら何やらを作っている。
もはや60半ばを過ぎ、いい加減足元も危ないので休日には高所作業などは私がやるが、
(はっきりいって私がやったほうが作業が早いというハナシもあるが)
見てくれがちょっとばっかし悪くても、ソレはソレで満足らしい。
かつて防水工の職人だった私としては、多少面倒でも塗装やコーキング作業ではマスキングを施し、
キレイに塗り分けたいところであるが、少し手を出すと「全部やれ」などと言われて大いに閉口する次第である。

ともあれ、外装はほぼ完成したので今度は内装工事。
入り口から土間を隔てる壁をもうひとつ作り、道路からの防音をカンペキにする由。
いよいよ作るものが無くなったら、今度はやっぱり仏壇とカンオケでも作っておいたほうがいいような気もする。
カンオケの顔のところの扉を開くとハトが飛び出たりなんかしたら面白いと思うが、いかがなものだろうか。

なにはともあれ、やっぱり次回もDIYネタになりそうな気がするので、タイトルを「前編」にしておこうっと

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